このページでは、レーザー加工機を実際に導入する上で重要になる設置環境について詳しく解説しています。
どれほど高性能なレーザー加工機を低価格で購入することができても、既存の設置環境が適していなければ改修工事や設置工事の費用がかかってしまい、結果的にコストパフォーマンスが低下しかねません。レーザー加工機の設置環境として注意すべきポイントを把握しておきましょう。
レーザー加工機に限らず、産業用機械を新しく導入する場合、そもそも対象となる機械を設置場所までスムーズに運び入れられるかどうかを無視できません。
設置スペースは十分な広さを確保できていたとしても、搬入経路が狭ければ、必然的に導入可能なレーザー加工機の規模やサイズも搬入経路を通れるものに限られます。また、機械を分解搬入する場合、改めて現場での組立作業が必要です。
レーザー加工機を設置予定の場所のスペースは、色々なレーザー加工機を比較検討する上で欠かすことのできない項目です。
なお、設置スペースとレーザー加工機のサイズがイコールになってしまうと作業員の動線を確保できないため、必ず設置スペースには実際の運用を想定した上で十分な余裕を考慮しておくようにしてください。
また、設置スペースに余裕がないとメンテナンスや保守点検の際に作業難易度が高まってしまう恐れもあります。
作業スペースを確保できたとしても、いざレーザー加工機を設置した際に作業面が傾斜していれば正常に作業を行うことが困難です。そのため、必ずレーザー加工機を設置する際には作業面が水平を保てるような環境を構築しなければなりません。
なお、どうしてもレーザー加工機を設置する予定の場所に凹凸や段差、傾斜などがある場合、事前に設置環境を整えるための工事を行って調整することが必要です。
レーザー加工機を導入する際に、設置場所が安定しているかどうかも重要なチェックポイントです。
不安定な場所にレーザー加工機を設置した場合、作業中に振動などの影響を受けて加工品の品質が低下してしまうかも知れません。また、いっそ作業台が崩れてしまえば深刻な事故につながる恐れもあります。
レーザー加工機の設置環境は安定性や耐久性も考慮して、長期的に安全を保てるような場所を選びます。
レーザー加工機の導入環境では室温や湿度といった項目を適切に管理できるかどうかといった、空調設備や空調環境に関する内容も重要です。
空調設備がきちんと整えられていることは単純に従業員の労働環境の維持につながるだけでなく、レーザー加工機の品質を安定させることにもつながります。
特に、極端な高温や低温といった環境下ではレーザーが安定して出力されない恐れもあるため注意してください。
レーザー加工によって煙や細かなカスが発生することもあります。そのため、そのような煙を排気できるための設備や、粉塵を吸収して処理するための装置についても合わせて考えておくことが肝要です。また、排気口から本体までの距離が近ければ、それだけダクトやホースを設置するための費用を削減できます。
レーザー加工機を適正に設置して運用していくためには、あらかじめ設置環境を整えたり、既存の設置環境にマッチしたレーザー加工機を選択したりといったプランニングが大切です。
必ず現状を確認し、疑問や不安があればメーカー担当者へ相談するようにしてください。
UV、グリーン、1μmの3波長を自動切り替え、パルス幅は340fsから10psまで可変。各種材料に合ったレーザー光の選択&適した非熱加工が行えます。
20KWの高出力で20,000㎜/minを超える高速切断が可能、プラズマを上回る切断速度を実現。40㎜までの厚板切断に対応しています。
木材・アクリルはもちろん、紙、樹脂、革まで幅広い対象物に刻印・切断が可能。つまようじほどの細かな対象物にも微細な処理を施すことができます。