このページでは、レーザー加工に使用されるYAGレーザーの特徴やメリット・デメリットについてまとめています。
YAGレーザーは、イットリウム(Yittrium)、アルミニウム(Aluminum)、ガーネット(Garnet)で作られた個体を媒介してレーザー光を発生させ照射する機器です。作られたレーザー光は、機器内にある鏡や光ファイバーを通して伝送され、照射されます。レーザー加工の他、医療レーザーとしても使われることがあるレーザーです。
YAGレーザーの波長は1.064μmと近赤外光です。そのため、視認することはできません。波長はCO2レーザーに比べると短めで、金属にエネルギーが吸収されやすいことから少ないエネルギーで加工が行えます。
幅広い材質の溶接が可能なうえ、細かな作業ができるため薄板や限られた領域内の溶接も行えます。
ミラー伝送だけでなく、ファイバー伝送が可能です。そのため、小回りの利く作業が行えます。また、光ファイバーを用いることで自動化がしやすい点もメリットでしょう。
抵抗溶接やアーク溶接と比べると、局所的な作業が可能なことから短い時間で作業ができます。またその分、熱の影響を受けにくくなることから、歪みや酸化が少なく済むのが特徴です。
ワークへ接触せずに作業が行えます。また、電極を使用しないためメンテナンスも不要です。レーザー光を集約させることで、溶け込みが深く、数ミリ単位の細かな作業も行えます。
局所的に照射でき、溶け込みも深いため薄板の加工に向いています。厚さ0.5ミリほどの薄板も使えるほどです。また、ビードもきれいなので、見た目重視の加工も行えます。
励起用のフラッシュランプや冷却水などは消耗品です。使用できなくなれば買い換えなくてはいけません。
YAGレーザーのレーザー光は目に見えません。そのため、作業に際しては細心の注意を払う必要があります。照射が見えないため、火傷をしたり、目に悪影響を与えることがあるため、防護用の眼鏡や覆いを使用するといった対策を徹底しましょう。
UV、グリーン、1μmの3波長を自動切り替え、パルス幅は340fsから10psまで可変。各種材料に合ったレーザー光の選択&適した非熱加工が行えます。
20KWの高出力で20,000㎜/minを超える高速切断が可能、プラズマを上回る切断速度を実現。40㎜までの厚板切断に対応しています。
木材・アクリルはもちろん、紙、樹脂、革まで幅広い対象物に刻印・切断が可能。つまようじほどの細かな対象物にも微細な処理を施すことができます。