このページでは、レーザー加工の基礎知識として「グリーンレーザー」について解説しています。レーザー加工機やレーザーの特性について知りたい方はぜひ参考にしてください。
グリーンレーザーとは文字通り「緑色の光」を使ったレーザーであり、「波長532nm」という可視光領域の光を発振するレーザーの総称です。
基本波長(1064nm)のレーザーが非線形結晶を通って532nmの波長となり、エネルギーは低下するものの集光性が高まります。そのため、グリーンレーザーは低出力なレーザーを使いたい場合や、微細加工・精密マーキングといった加工などに利用されます。
グリーンレーザーを発するための基本波長のレーザーは、半導体レーザーや固体レーザーなどによって生成され、その光が非線形結晶(LBO結晶)を通って半分の波長として放出されることが特徴です。非線形結晶を通すという過程が必要になるため、どうしても結晶を通過させる際にレーザーのエネルギーが低下します。
一方、グリーンレーザーは波長の吸収率が高くてビームを集光させやすいため、様々な素材に活用しやすく、さらにスポットサイズを小さくして通常の手作業ではアプローチできない場所にも正確にレーザー照射が可能です。
吸収率が高く、金や銅といった反射性の高い素材に対してもレーザー加工を施すことができるグリーンレーザーは、様々な業界において部品製造や部品加工に利用されています。また、半導体や電子部品のような微細なワークについても、人の手作業では処理できない部分の溶接や加工を実現できるため、精密部品の製造にグリーンレーザーが用いられることも少なくありません。
その他にもレーザーポインターや測量などに使用されます。
本サイトでは自社の目的に合わせたおすすめなレーザー加工機を、生産規模別にご紹介しています。
少量生産・大量生産のカテゴリからぜひチェックしてみてください。
波長1064nmは基本波長と呼ばれ、汎用性に優れた光とされています。グリーンレーザーは基本的に、YAGレーザーや半導体レーザーなどで最初に基本波長のレーザーを生成することがポイントです。
基本波長のレーザーを特定の物質へ通すと、整数倍の振動数の光となって放出されるという特性があります。この物質がLBOであり、基本波長のレーザーをLBOへ通すことで振動数が2倍(波長が半分)のグリーンレーザーが放出されます。
レーザー加工機はその種類によって素材の向き・不向きがあります。
ここでは少量生産を行う企業に向け、加工したい素材別におすすめのレーザー加工機をご紹介します。
レーザー加工機はその種類によって素材の向き・不向きがあります。
ここでは、大量生産を行う企業に向け、加工したい素材別におすすめのレーザー加工機をご紹介します。