エンドポンプ方式は、固体レーザーの励起方法として広く採用されている技術で、高品質なレーザービームを得られることから、精密加工・計測・医療機器などの分野で重要な役割を果たしています。レーザー媒質の軸方向から励起光を入力することで、光変換効率が高く、ビーム品質にも優れる点が特徴です。ここでは、エンドポンプの基本原理や特長、サイドポンプ方式との違いについて詳しく解説します。
エンドポンプとは、レーザー結晶の「端面」からポンプ光(励起光)を照射する励起方式のことです。ポンプ光を発振光軸に沿って入射するため、レーザー光が通る領域(モードボリューム)とポンプ光が励起する領域が重なりやすく、エネルギーの無駄が少ないのが特徴です。
この方式では、結晶内部の励起分布が均一になりやすく、熱の発生領域も限られるため、レーザーの品質を大幅に向上させることができます。サイドポンプ方式(結晶側面から励起光を照射する方法)と比較すると、光変換効率が2〜3倍高いとされ、より少ない励起光で高出力が得られます。
これらの理由から、エンドポンプ方式は精密用途のレーザー、医療用レーザー、計測用レーザーなどで広く採用されています。
エンドポンプ方式では、ポンプ光の強度によって「集光径(スポットサイズ)」の設定が変わります。これは、ビーム品質の確保や熱ひずみの抑制を目的としています。
エンドポンプ方式とサイドポンプ方式は、励起光をレーザー結晶にどの方向から照射するかが異なります。
用途に応じて使い分けられますが、ビーム品質を重視する場合にはエンドポンプ方式が選ばれることが一般的です。
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