「ノズル」とひと口に言ってもさまざま思い当たりますが、レーザー加工機におけるノズルとは、どのような役割を持っているのでしょう。その種類とともに紹介します。
レーザー加工機では溶融した金属などを吹き飛ばすためにアシストガス(シールドガス)を用いているのですが、ノズルはそのガスを噴出させるパーツです。
一般的にノズルは集光したレーザーを照射する「集光系」と呼ばれる装置の先端に装着されます。
形状はほとんどが円錐形をしており、わずか直径1mm程の穴からアシストガスを高速で噴射します。
用途、さらにはメーカーごとに、ノズルはさまざまな種類があります。
中には、例えば切断用ノズルと溶接用ノズル、どちらの使い道にも合っているものなど、組み合わせ方も多様。
ここでは、各メーカーに共通していることの多いノズルを紹介します。
一体でレーザーやガスなど複数を供給可能なノズル。
レーザーによって溶融した金属などををガスで吹き飛ばして切断するためのノズル。切断用ノズルはレーザーと同軸でセットされることから、配置する際はノズルがレーザーの集光を遮らないようにしないと切断が不可能になるため注意が必要。
レーザーで溶接を行うためのノズル。
安定的にガスを供給できる。ノズルの狙い位置や角度によって大気を巻き込みやすくなるため、管理が重要。
加工部から飛散する溶解物(スパッタ)の対策に、レンズの手前でエアカーテンを噴射するノズル。保護ガラスの損傷を抑止する。
同軸ノズルとクロスジェットノズルを両立させたもの。
サイドガスノズルやクロスジェットノズルを一体化したモデル。
UV、グリーン、1μmの3波長を自動切り替え、パルス幅は340fsから10psまで可変。各種材料に合ったレーザー光の選択&適した非熱加工が行えます。
20KWの高出力で20,000㎜/minを超える高速切断が可能、プラズマを上回る切断速度を実現。40㎜までの厚板切断に対応しています。
木材・アクリルはもちろん、紙、樹脂、革まで幅広い対象物に刻印・切断が可能。つまようじほどの細かな対象物にも微細な処理を施すことができます。