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レーザーで加工できる革とレーザー加工の種類

このページでは、レーザー加工によって加工できる革の種類や特徴、皮革素材へレーザー加工を施す際の注意点などをまとめて解説しています。レーザー加工の活用を考える上でぜひ参考にしてください。

革・レザーにできるレーザー加工

革製品やレザー生地、合成皮革(フェイクレザー)といった皮革素材は、レーザー加工と相性の良い素材の1つであり、レーザーカットやレーザー彫刻などの加工でもしばしば使われています。ここからは皮革素材とレーザー加工との関係を詳しく見てきましょう。

彫刻・マーキング

レーザーによって皮革素材の表面を削り取り、目的のデザインやロゴを印字するレーザー彫刻・レーザーマーキングは、レーザー加工として皮革素材へ積極的に活用されています。

レーザー加工によって施された彫刻は、任意のデザインで焼き印のように仕上げることが可能であり、レーザーの種類や出力を調節することで完成時の雰囲気を変化させられることも魅力です。

ただし加工時に煙が発生して革表面を汚すため、マスキング処理や除去作業といった工程が必要になります。

レーザー加工機でできる
「刻印(マーキング)」について詳しく見る

カット・裁断

レーザーによって皮革素材を任意の形にカットしたり、目的の場所に穴を開けたりといったレーザー加工も、皮革素材に対してしばしば利用されている技術です。

レーザー加工によるカット・裁断は、あらかじめ設定したデザインや形に合わせて切り出せる上、レーザーの出力を調整することで様々な厚みの皮革素材に対応できます。

レーザーで焼き切った部分はほつれが発生しないため合成皮革などにも効果的ですが、焦げによって変色が生じることは無視できません。

レーザー加工機でできる
「切断」について詳しく見る

レーザー加工の長所

断面のほつれが発生しない

レーザーによるカットでは、切断面が熱によって焼き切られるため、ほつれが発生しません。そのためほつれを止めるような後処理を省略できることはメリットです。

ただし、熱によって焦げや変色が発生してしまうことは無視できず、素材の色や仕上がりの雰囲気も考えて調整が必要です。

複雑なデザインや加工が可能

レーザーカットでは事前に作成したデザインデータをもとにして、レーザー加工機が自動的に裁断を行います。そのため、適切なデザイン作成と機器設定さえ完了すれば、複雑なデザインであっても正確に切り出せることは重要です。

裁断工程の属人性を減らして、品質を一定に保てることはメリットです。

刃物を交換する必要がない

比較素材は丈夫な生地が多く、ハサミやカッターで切断する場合、切断にも相応のパワーや丈夫な器具が必要となります。また、刃物は定期的に研がなければならず、切れ味が落ちることで素材にシワやよれが発生しやすくなります。

一方、レーザー加工で切断する場合、加工機と生地が直接に触れないので、ブレードやその他のパーツを定期的に調整したり交換したりする必要がありません。そのため作業面やコスト面でもメリットがあります。

非接触加工が可能

レーザーによって加工する場合、物理的に圧力をかけて生地を裁断するわけでないため、しっかりと土台に生地を固定するといった工程も不要です。

当然ながら正確なカッティングを実現するには適正な位置調整などが必要ですが、固定作業や交換作業を省略できる分、担当者の負担軽減や作業時間の短縮につながります。

レーザー加工できる革・レザーの種類

本革(天然皮革)

本革はレーザー加工で利用されやすい素材の1つです。ただし、天然皮革は多種多様に存在し、それぞれに厚みや表面の状態といった特性が異なることも事実です。

また、天然皮革の中には起毛素材のようなものもあり、本革(天然皮革)をレーザー加工する場合は素材の特性とレーザーの相性を適切にマッチングさせなければなりません。

本革(天然皮革)をレーザー加工する際の注意点

本革といっても、厚みや特性は千差万別です。そのため、初めて使用する素材の場合、必ず事前にテスト加工を行って仕上がりの状態を確認しなければなりません。

また、繊細な本革素材はレーザーの熱によって変質してしまうリスクもあり、そのような場合はレーザーの出力を抑えるといった工夫も必要です。

なお、加工後の汚れを除去する際も、素材に合ったクリーニングを選びます。

合皮(合成皮革)

天然皮革でなく、人工的に製造された皮革素材が合成皮革です。合成皮革にはいかにも革素材の風合いを再現したものから、単に革の模様を表面に型押ししただけのものまで様々な種類があり、また素材によって使用されている原料や化学物質も異なります。

合成皮革の素材には大きくPU(ポリウレタン)とPVC(ポリ塩化ビニル)の2つがあります。

合皮(合成皮革)をレーザー加工する際の注意点

ポリウレタン素材の合成皮革の場合、レーザー加工と相性が良い素材といえるでしょう。しかしポリ塩化ビニル素材の合成皮革については、レーザー加工を行うことで有害物質が発生します。そのため、ポリ塩化ビニル/PVC素材の合成皮革はレーザー加工に用いることができません。

その合成皮革の素材が不明な場合、製造元へ問い合わせるか加工を見合わせることが無難です。

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