このページでは固体レーザーの1種として、イットリウム(Yttrium)と四酸化バナジューム(VO4)を活用したレーザー「YVO4レーザー」について詳しく解説しています。用途に合わせたレーザー加工機を比較検討する際の参考にしてください。
YVO4レーザーは、レーザーの発振媒体として「YVO4(イットリウム・バナデート)」の結晶体を利用している固体レーザーです。
固体レーザーとして普及しているYAGレーザーに対して、YVO4レーザーは材料加工に必要なエネルギー量で劣る反面、YAGレーザーより精密なレーザー照射を行うことが可能となっており、微細な印字・マーキングなどのレーザー加工へ利用できることがポイントです。
YVO4(イットリウム・バナデート)とは、文字通りイットリウム(Yttrium)と四酸化バナジューム(バナデート:VO4)を結合させて作った物質です。なお、YVO4レーザーの発振媒体として利用する場合は、YVO4結晶にネオジウム(Nd)といったレアアースを添加した結晶体を作成します。
なお、YVO4の代わりに、イットリウム(Yttrium)・アルミニウム(Aluminum)・ガーネット(Garnet)の混合物質を使った場合はYAGレーザーとなります。
YVO4へ特定の波長の光を当てると、基本波長(1064nm)の光が発生することが重要です。これにより、YVO4レーザーでは基本波長のレーザーを得ることができます。
レーザーを放出させるためのエネルギー量は、YAGレーザーよりも多く必要となりますが、高速で繰り返し照射した際の安定性はYVO4レーザーの方がYAGレーザーよりも優れています。
YVO4レーザーやYAGレーザーが固体を発振媒体としている固体レーザーであるのに対して、CO2レーザーはその名の通り「CO2(二酸化炭素)」を媒体としている気体レーザーです。
CO2レーザーとYVO4レーザーではレーザーの波長が異なるため、マーキングなどで印字できる対象や仕上がりの感じも異なります。固体レーザーは金属や樹脂材へ利用されるのに対して、気体レーザーは紙やガラスなどに使えることが特徴です。
レーザー加工機はその種類によって素材の向き・不向きがあります。
ここでは少量生産を行う企業に向け、加工したい素材別におすすめのレーザー加工機をご紹介します。
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