レーザー加工にも様々な種類があり、レーザー溶接はその中の一つです。こちらでは、金属を局部的に溶解させ、凝固することによって接続するレーザー溶接 を行った際にできる「キーホール」について解説します。
レーザー溶接には、熱伝導型と深溶け込み型の2種類がありますが、熱を浅く広く伝えて形を変化させる熱伝導型と違って、深溶け込み型は熱エネルギーの密度が高く、金属表面にくぼみが形成されます。そのくぼみが深くなって空洞になっている状態を「キーホール」と呼びます。
キーホールを形成すると、金属蒸気圧と溶融部表面張力による収縮圧とのバランスによりキーホールが持続します。そこへレーザー光を当て続けることで、キーホール壁面で吸収と反射が繰り返し行われ、より深い部分まで溶解、蒸発を生じさせることができるのが特徴です。また、素材を貫通させると穴あけ加工となります。
UV、グリーン、1μmの3波長を自動切り替え、パルス幅は340fsから10psまで可変。各種材料に合ったレーザー光の選択&適した非熱加工が行えます。
20KWの高出力で20,000㎜/minを超える高速切断が可能、プラズマを上回る切断速度を実現。40㎜までの厚板切断に対応しています。
木材・アクリルはもちろん、紙、樹脂、革まで幅広い対象物に刻印・切断が可能。つまようじほどの細かな対象物にも微細な処理を施すことができます。