レーザー加工は、光ファイバを利用した加工方法です。ファイバにはシングルモードとマルチモードがあります。ここでは、シングルモードファイバについてまとめました。
シングルモードファイバとは、コア径が10μm以下のファイバ。集光性とビーム品質に優れています。1つの空間モードのみを小さく伝送するのが特徴です。一点集中突破する光をイメージすると分かりやすいでしょう。
レーザーを照射した部分にできるブローフォールは、ビーム径と比例する傾向があります。つまり、ビームのコア径が小さければブローフォールも小さく、ビームのコア径が大きければブローフォールも大きくなります。そのため、ビームのコア径が10μm以下と小さなシングルモードファイバは、切断加工や穴あけ加工に向いています。ビーム径が大きくなるマルチモードファイバは溶接に向いたファイバです。
シングルモードのファイバーレーザ高出力化が欧米で進み、2000年には100Wクラスが市販されました。以降、加速的に出力が向上し、今では2kWまで市販され、国内でもすでに2kWのシングルモードファイバーレーザが導入されています。
UV、グリーン、1μmの3波長を自動切り替え、パルス幅は340fsから10psまで可変。各種材料に合ったレーザー光の選択&適した非熱加工が行えます。
20KWの高出力で20,000㎜/minを超える高速切断が可能、プラズマを上回る切断速度を実現。40㎜までの厚板切断に対応しています。
木材・アクリルはもちろん、紙、樹脂、革まで幅広い対象物に刻印・切断が可能。つまようじほどの細かな対象物にも微細な処理を施すことができます。