レーザー加工機は精密機械であると同時に、高出力のエネルギーを使って対象物を加工する産業用機械です。加工品質を維持しつつ安全な作業環境を構築するには、日常的な清掃や定期メンテナンスが欠かせません。
レーザー加工機に日常的な清掃や定期メンテナンスが必要なのは、数多くの部品を使用する精密機械だからです。どれかひとつの部品に故障・損傷が起きると他の部品にも影響するので、異音や動作不良が起きていないか、加工後の製品に瑕疵がないかなどをチェック。外観だけではわからない加工機の状態もしっかり確認することが重要です。
レーザー加工機は高出力の光エネルギーを照射して対象物を切断・溶接する機械で、作業には高熱を伴います。機械部品の劣化や状態異常が発生すれば火災につながりやすくなり、怪我や事故の原因にもなりかねません。安全装置が正しく作動するか、日々のチェックとメンテナンスは大切な作業のひとつです。
機械の不調は加工物の品質にもダイレクトにあらわれます。不良品の発生は顧客からの信頼低下や業績悪化につながるので、速やかな修理または交換が大切。日々のメンテナンスをしっかり行っておけば、望まないシナリオを回避できます。
日々のメンテナンスを行うことで、次のようなメリットが得られます。
高出力のレーザーを照射して金属や木材、樹脂といった素材のワークを加工する場合、どうしてもレーザーを照射した部位に強力なエネルギーが集中して高温・高熱を発生させます。
そのため素材によっては火災のリスクが高くなりますが、メンテナンスで安全装置が正常に作動するようにしておけば事故を防止できます。
レーザー加工機のセルフメンテナンスで、日常的に行えるのが清掃作業です。
あらかじめレーザー加工機の清掃マニュアルや説明書に記載されている手順に従い、清掃前の電源オフや適切なクリーニング剤の使用などを遵守することで事故防止につながります。
逆に、誤った方法で清掃作業を試みた場合、レーザー加工機を傷めてしまうリスクだけでなく、レーザー加工機が誤作動を起こして重大な事故を発生させる可能性が大。機械の清掃・メンテナンスは、必ず説明書を熟読したうえでとりかかりましょう。
レーザー加工機の清掃箇所としてまず注意すべき部品が、レンズやミラーといったレーザーの照射へ直接関与する光学系部品です。
レンズやミラーは清掃時に傷つけたり汚したりしないよう注意が必要です。原則として専用クリーニング剤や説明書で指定されているレンズクリーナーなどの使用が必須。クリーニング剤はレンズやミラーへ直接塗布したりスプレーしたりするのではなく、綿棒や布など柔らかいものへ染みこませてから、対象表面を優しく拭くようにします。
レーザー加工機を使用後に清掃する場合は、十分な冷却時間を取って部品が冷めるまで待ってから始めましょう。部品を分解する時も工具などで傷つけないように注意してください。その他、素手で触って指紋を付着させないようにするのも気をつけたいポイントです。
レンズやミラーは繊細な部品なので、必要以上の清掃作業は破損につながることも。細心の注意を払って作業してください。
駆動部は、レーザー発振器を動かしてイメージ通りにワークを加工するために重要な機構です。
駆動部の清掃では綿棒や洗浄剤、石けん液といったものを使用します。レンズの清掃時と同様に作業は丁寧さが必要。駆動部へ直に洗浄剤を流したり噴霧したりしないように注意してください。
具体的には、洗浄剤を染みこませた綿棒をベアリングやベルト部分において、カートリッジをスライドさせて対象部位の汚れを除去します。レールや溝も新しい綿棒で優しく拭き取り、汚れが残らないように清掃しましょう。
ワークを載せる作業台やカッティングボックスは、レーザー照射によって煙やヤニで汚れやすい箇所です。定期的な清掃で適切な状態を保つことが大切。作業台にワークの破片やゴミなどが残っていると、対象物を設置した際に余計な傾きや角度が生じて、レーザー加工の品質が低下してしまいます。
作業台を清掃した際には水分が完全に乾くまで、ワークを載せたりカバーをかぶせたりしないよう注意してください。
排気装置や集塵機の清掃を行う場合、煙や粉塵を吸い込む側だけでなく、レーザー加工機から外側へ空気を排出する部分もチェックして、汚れやヤニなどが残らないよう拭き取りましょう。
レーザー加工機の種類によっては、加工機自体に排気装置や排煙装置・集塵機といったシステムを搭載しているものもあります。これらの装置はレーザー照射時に発生する煙を吸気・排煙するための装置であり、汚れたりフィルターが詰まってしまったりした場合、作業時にスムーズな排煙作業が行われずに、ワークへ汚れが広がってしまう可能性があります。
集塵機自体にも細かなワークの欠片などが詰まったり、煙汚れでフィルターが塞がれていたりすると適切な機能が維持されません。清掃やメンテナンスできれいにできない場合は、早めにメーカーや修理業者に依頼するのがおすすめです。
レーザー加工機は複数のパーツで構成されている機器であり、それぞれの接続部位などに細かな粉塵や煙のヤニなどが残ってしまうことがあります。接続部位の汚れや詰まりは外側から見ただけで判然としないこともあり、各パーツを取り外して接続部位を確認し汚れたり粉塵が残っていたりしないかチェックするとよいでしょう。また接続部位には電子部品の端子がむき出しになっている機種があるので、清掃時に傷つけたり破損させたりしないように丁寧な扱いを心がけてください。
レーザー加工機は精密機器なので、日常的な清掃やセルフメンテナンスだけでアプローチできる部分と、専門知識を備えたプロに任せるべき部分が明確に区別されています。
重要なパーツの分解はNGで、また触らないように注意喚起されている部分を素人が触ることも厳禁です。
セルフメンテナンスで問題が解決しない場合、素人がそれ以上続けると感電や火災などのリスク発生につながります。その場合はメーカーへ連絡して、保守点検やメンテナンスを依頼してください。
レーザー加工機は便利な産業機械であり、人間の手では難しい精密加工も容易に実現できる精密機械です。精密機器なので適切な機能維持は重要であり、レーザー加工機の使用後は清掃やセルフメンテナンスで状態管理が必須といえます。メンテナンスは使用頻度や機種、ワークの種類なども考慮して、メーカーにも相談しながら適切な方法で行っていきましょう。
レーザーコネクトは、bodor・Epilog・KERNなど世界的メーカーのレーザー加工機を扱う専門商社です。販売・修理・メンテナンスから部品供給、カスタマイズまでワンストップで対応し、海外製品で起こりがちな「導入・サポートへの不安」を日本品質のアフターケアで解消します。導入時の設置・講習はもちろん、稼働後のトラブル対応・技術相談・スペアパーツ供給まで、安心して運用できる体制が整っています。
さらに、約2,000台の販売実績を通じて蓄積したノウハウをもとに、「少量生産」「試作用途」「内製化」「ディスプレイ加工」「金属加工業」など、業種別の課題に応じた最適な機種を提案。省スペース高性能の「bodor iシリーズ」、高精度彫刻の「Fusion Edge/Pro」、大型ワーク対応の「OptiFlex」、高精細マーキングの「LSF」、厚板加工までこなす「HG-Farley」など、多様なラインアップから最適な一台を選べます。切断・マーキング・彫刻の品質向上や外注コスト削減、納期短縮を目指す企業にとって、心強いパートナーとなる存在です。
| 品名 | i5 | i6 | i7 |
|---|---|---|---|
| 加工エリア | 1500×1000mm | 2000×1000mm | 3048×1524mm |
| 寸法 | 2980×2220×1970mm | 4049×1955×2230mm | 4955×2320×2200mm |
| 出力 | 1500W、3000W、6000W | 1500W、3000W、6000W | 12000W、6000W、3000W、1500W |
| 位置決め精度 | ±0.05mm/m | ||
| 再配置の精度 | ±0.03mm | ||
| 最大リンケージ速度 | 91m/min | ||
| 最大加速度 | 1.5G | ||
bodor iシリーズは、省スペースながらハイパワーを発揮する万能ファイバーレーザー加工機です。加工エリアはi5〜i7まで3サイズ展開され、出力は1500W~最大12000Wまで選択可能。±0.05mm/mの高精度と91m/minの高速動作により、薄板〜中厚板の金属加工を効率的かつ高品質に実現します。1.5Gの高加速度に対応し、生産性を大幅に向上できる点も魅力です。限られたスペースでも導入しやすく、外注削減・内製化の強力な推進力となるシリーズです。
レーザー加工機はその種類によって素材の向き・不向きがあります。
ここでは少量生産を行う企業に向け、加工したい素材別におすすめのレーザー加工機をご紹介します。
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