「マザック」の名称で知られるヤマザキマザックは、平板向けの2Dレーザー加工機から、長尺パイプ・形鋼向けの3Dレーザー加工機、自動化システムまで展開する工作機械メーカーです。このページでは、ヤマザキマザック加工機の特徴、主な製品、選び方、サポート体制、導入事例を紹介します。
ヤマザキマザックは、平板を加工する2Dレーザー加工機と、パイプ・形鋼を加工する3Dレーザー加工機を展開しています。2D機には省スペース型の「STX」や高出力型の「OPTIPLEX HP」、3D機には長尺材向けの「FG-220」などがあります。加工する材料の形状や板厚、生産量に応じて機種を検討できるラインアップです。
レーザー加工機本体に加え、専用CNC装置やCAD/CAMシステム、自動化システムも提供しています。MAZAK LASER FA SYSTEMでは、素材の供給、レーザー切断、タップ加工、加工後の仕分けまでを連携できます。加工機単体だけでなく、前後工程を含めた省人化や工程集約を検討できる点が特徴です。
ヤマザキマザックは、国内外にテクノロジーセンタとテクニカルセンタを設けています。テクノロジーセンタでは、加工技術の相談や設備提案、トレーニングなどに対応。テクニカルセンタでは、顧客に近い地域でセールスとサービス活動を行っています。導入前のテスト加工から導入後の保守・技術相談まで相談できる体制が整えられています。
レーザー加工機を選ぶ際は、まず加工対象の材質や形状、板厚を整理しましょう。さらに、生産量と自動化したい工程を確認し、必要な出力や周辺設備を絞り込むことが重要です。
本サイトでは「金属」「電子部品」「非金属」の加工に向くレーザー加工機を、生産規模別に紹介しています。
ヤマザキマザック加工機は、機種によって対象ワークや発振器出力、自動化の範囲が異なります。加工対象、生産条件、将来の設備拡張の3点から比較すると、候補を絞り込みやすくなります。
平板加工には、テーブル駆動方式の「STX」や、パレットチェンジ方式の「OPTIPLEX Ez」「OPTIPLEX HP」が用意されています。長尺パイプや形鋼には「FG-400 NEO」「FG-220」、パイプの量産加工には「FT-150 NEO」「FT-250」が候補です。最初にワークの形状を整理し、2D機と3D機のどちらが必要かを判断しましょう。
現行ラインアップの発振器出力は、STXシリーズの2.0 kW・3.0 kWから、OPTIPLEX HPシリーズの15.0 kW・20.0 kWまであります。薄板・中板を中心に加工するのか、厚板の連続加工を重視するのかによって、必要な出力は変わります。ファイバーレーザーは、鉄やステンレスに加え、アルミニウム、銅、真鍮などの高反射材にも対応しています。材質、板厚、求める切断速度と品質を伝え、テスト加工を行った上で選定するとよいでしょう。
素材供給と製品搬出だけでなく、タップ加工や仕分けまで自動化したい場合は、対応するセルや搬送装置を確認します。ヤマザキマザックFMSは、単体機の導入後に棚や加工機を増設でき、最大4台までの拡張に対応しています。現在の生産量だけでなく、将来の増産や夜間運転を見据えてシステム構成を検討することが大切です。
ヤマザキマザックは、平板向けとパイプ・形鋼向けのレーザー加工機を展開しています。現行の主なシリーズと仕様は次の通りです。製品仕様や販売形態は変更される場合があるため、導入時は公式サイトまたはメーカーへ確認してください。
| 加工対象 | シリーズ | 主な仕様 |
|---|---|---|
| 平板 | STX | 最大加工幅1250 mm・1525 mm、最大加工長さ2500 mm・3050 mm、発振器出力2.0 kW・3.0 kW |
| 平板 | OPTIPLEX Ez | 最大加工幅1525 mm・2050 mm、最大加工長さ3050 mm・4120 mm、発振器出力3.0 kW・6.0 kW |
| 平板 | OPTIPLEX HP | 最大加工幅1525 mm・2050 mm、最大加工長さ3050 mm・4120 mm、発振器出力15.0 kW・20.0 kW |
| 長尺パイプ・形鋼 | FG-400 NEO | 丸パイプ最大Φ406.4 mm、角パイプ最大□305 mm、発振器出力5.0 kW・6.0 kW |
| 長尺パイプ・形鋼 | FG-220 | 丸パイプ最大Φ220 mm、角パイプ最大□152.4 mm、発振器出力4.0 kW |
| パイプ量産 | FT-150 NEO | 丸パイプ最大Φ152.4 mm、角パイプ最大□125 mm、発振器出力3.0 kW |
| パイプ量産 | FT-250 | 丸パイプ最大Φ152.4 mm・Φ254 mm、角パイプ最大□152.4 mm・□203.2 mm、発振器出力6.0 kW |
参照元:ヤマザキマザック公式サイト(https://www.mazak.com/jp-ja/products/)
以下は、当サイトで掲載している製品例です。販売状況、オプション、最新の仕様はヤマザキマザックへ確認してください。
画像引用元:Mazak公式サイト https://www.mazak.jp/machines/3d-fabri-gear-220-iii/
長尺パイプや形鋼を対象とする3次元レーザー加工機です。素材をローディングステーションへ載せると、搬入、3次元レーザー加工、切断部材の搬出までを生産スケジュールに沿って進められます。CNCスケジューラ機能とオプションのチェーン式コンベアを組み合わせることで、長尺材の連続加工と段取り作業の削減に対応します。
画像引用元:Mazak公式サイト https://www.mazak.jp/machines/fg-220-ddl/
長尺パイプ・形鋼向けの3次元ダイレクトダイオードレーザー加工機です。素材の自動搬入から3次元レーザー加工、切断部材の搬出までを連続して行えます。オプションのタップユニットを搭載すると、3次元レーザー加工からタップ加工までを1台に集約できます。
画像引用元:Mazak公式サイト https://www.mazak.jp/machines/ft-150-fiber/
小径の丸パイプや角パイプの量産加工に対応するレーザー加工機です。長尺材をバンドルローダに載せると、素材の搬入からレーザー加工、切断部材の搬出までを自動で行います。パイプ量産時の搬送作業を減らし、連続加工しやすい構成です。
画像引用元:Mazak公式サイト https://www.mazak.jp/machines/optiplex-3015-ii/
平板切断向けのレーザー加工機です。X・Y軸の早送り速度は120 m/min。トーチやノズルの交換、焦点位置の設定を支援するセットアップ機能に加え、加工状況を監視する機能も備えています。段取りと加工監視を支援する機能により、安定した連続加工をサポートします。
画像引用元:Mazak公式サイト https://www.mazak.jp/machines/optiplex-champion-3015-fiber/
薄板から中板の切断を想定したファイバーレーザー加工機です。段取り、設定、加工状況の監視を支援する機能を搭載しています。焦点位置を手動で調整できるマニュアルトーチにより、板厚や材質に合わせて焦点位置を設定できます。
画像引用元:Mazak公式サイト https://www.mazak.jp/machines/optiplex-3015-ddl/
ダイレクトダイオードレーザー発振器を搭載した平板向けレーザー加工機です。短波長のレーザービームを利用し、薄板・中板のほか、アルミニウム、銅、真鍮などの高反射材にも対応します。エネルギー変換効率45%のDDLを採用しています。
マザックは、レーザー加工機に接続できる複数の自動化システムを用意しています。素材供給から加工、搬出までの自動化に加え、機種によってはタップ加工や仕分けも組み込めます。作業者の負担軽減、夜間運転、工程間搬送の削減を検討する場合に確認したいシステムです。
シートチェンジャ、レーザー加工機、タップ加工セル、自動仕分けセルを連携する自動化システムです。Smooth System Controllerが加工・搬送・タップ・仕分けのデータを取り込み、各工程のスケジュールを管理します。素材供給から仕分けまでの工程を一括して管理できます。
素材棚からシート材を1枚ずつレーザー加工機へ搬入し、切断後のシートを搬出するシステムです。単体機を導入した後でも、棚や加工機を増設できます。最大4台まで加工機を拡張でき、生産量の変化に合わせて構成を見直せる点が特徴です。
素材と切断部材をパレット数に応じてストックできる、パレットチェンジタイプの自動化システムです。パレットを使って素材と加工済みワークを管理したい場合の選択肢になります。
Mazak iCONNECT™では、加工支援、稼働監視、保守サポートなどのサービスを提供しています。M2Mサービスに加入し、対象機をインターネットへ接続すると、サポートセンタによる機械の遠隔診断を利用できます。機械の状態を共有し、トラブルの原因確認や復旧を支援する仕組みです。
マザックブランドのレーザー発振器「Mazak SmoothCUT」は、標準で5年保証が設定され、7年・10年保証をオプションで追加できます。STX CHAMPIONシリーズは標準保証が1年で、5年・7年・10年への延長保証が用意されています。保証対象には発振器だけでなくファイバーケーブルも含まれます。
機械のトラブル、加工方法、操作方法について相談できる電話窓口があります。会員向けサービスでは、トラブル情報やサービスパーツ履歴をオンラインで確認できます。パイプ加工用レーザー加工機では、有償オプションとしてCAMの更新やPCの遠隔診断にも対応しています。機械本体だけでなく、加工技術やソフトウェアも含めて相談できる体制です。
公式サイトでは、2D・3Dレーザー加工機を導入した企業の声が紹介されています。工数、納期、加工精度、生産性の改善例を確認できます。
画像引用元:ヤマザキマザック公式サイト(https://www.mazak.co.jp/laser_technology/images/img_voice_01.png)
竜洋では、大物・長尺材や鉄骨材の切断、穴あけ、切り欠きに対応するため、3Dレーザー加工機を導入しました。公式サイトでは、手作業でけがきを入れていた従来工程と比べ、工数の削減、加工精度の向上、納期短縮につながったと紹介されています。
画像引用元:ヤマザキマザック公式サイト(https://www.mazak.co.jp/laser_technology/images/img_voice_02.png)
巧健では、2Dレーザー加工機の導入により、外注時に10日かかっていた納期を半日まで短縮しました。また、レアメタルを精密に切断できるようになり、他社で対応が難しかった案件の相談が増えたと紹介されています。内製化による納期短縮と対応可能な加工の拡大につながった事例です。
画像引用元:ヤマザキマザック公式サイト(https://www.mazak.co.jp/laser_technology/images/img_voice_03.png)
ニッコーでは、複合加工機や3Dレーザー加工機の生産性、操作性、導入後の加工技術サポートを評価してマザック機を導入しました。公式サイトによると、3Dレーザー加工機の使用により、手作業での切り出しや治具を使った穴加工と比べて作業効率と精度が向上し、生産性は平均20%向上しています。
レーザー加工機は、ワークの形状や材質、板厚、生産量によって適した仕様が異なります。
本サイトでは「金属」「電子部品」「非金属」の加工に向くレーザー加工機を、生産規模別に紹介しています。少量生産・大量生産のカテゴリから確認してください。
導入前に確認したい、加工可能な材質やテスト加工、周辺設備、サポートに関する情報をまとめました。実際の加工可否は材質や板厚、形状によって異なるため、加工サンプルを用意してメーカーへ相談すると確認しやすくなります。
主な対象は鉄とステンレスです。ファイバーレーザー発振器を搭載する機種では、アルミニウム、真鍮、銅などの高反射材にも対応しています。材質だけでなく板厚や求める切断品質によって適する機種・加工条件が変わるため、事前確認が必要です。
ヤマザキマザックの公式サイトでは、テクノロジーセンタの展示機を使ったテストカットに対応すると案内しています。導入前に実際の材料で切断速度や切断面を確認できます。
電源とエアー源となるコンプレッサが必要です。加工材料に応じて、酸素や窒素などのアシストガスとガス配管工事も必要になります。本体価格だけでなく、付帯設備、設置工事、保守費用も含めて導入計画を立てることが大切です。
国内各地のテクニカルセンタを中心にサービスを提供しています。機械トラブルや操作方法の電話相談、オンラインサービス、保守サービスなどが用意されています。自社所在地を担当する拠点と対応時間を導入前に確認しておきましょう。
参照元:ヤマザキマザック公式サイト(https://www.mazak.co.jp/laser_technology/)
| 会社名 | ヤマザキマザック株式会社 |
|---|---|
| 創業 | 1919年 |
| 本社所在地 | 愛知県丹羽郡大口町竹田1-131 |
| 主なレーザー加工機 |
|
| 生産品目 | ハイブリッド複合加工機、マルチタスキングマシン、5軸加工機、CNC旋盤、CNC装置、立形・横形マシニングセンタ、レーザー加工機、自動化システム、CAD/CAMシステム、生産支援ソフトウェア |
参照元:ヤマザキマザック公式サイト(https://www.mazak.com/jp-ja/about-us/company-outline/、https://www.mazak.com/jp-ja/products/)
ヤマザキマザックは、平板向けの2Dレーザー加工機と、パイプ・形鋼向けの3Dレーザー加工機を展開しています。現行ラインアップは、2.0 kWの薄板・中板向け機種から20.0 kWの高出力機種まで幅があり、加工対象や生産量に合わせて機種を比較できる構成です。
レーザー加工機用の自動化システムでは、素材供給、切断、タップ加工、仕分けを連携できます。導入を検討する際は、材質・形状・板厚に加え、自動化したい工程、設置スペース、将来の増産計画を整理しましょう。テクノロジーセンタではテスト加工にも対応しているため、実際の材料を使って加工品質と生産性を確認してから機種を選定することが大切です。
レーザー加工機はその種類によって素材の向き・不向きがあります。
ここでは少量生産を行う企業に向け、加工したい素材別におすすめのレーザー加工機をご紹介します。
レーザー加工機はその種類によって素材の向き・不向きがあります。
ここでは、大量生産を行う企業に向け、加工したい素材別におすすめのレーザー加工機をご紹介します。