レーザー加工機のレンタル

レーザー加工機を導入する場合、レーザー加工機を自社で購入するだけでなく、レーザー加工機のレンタルやリースといったサービスを利用して、初期費用を抑えつつ導入するといったケースもあります。レーザー加工機のレンタルについて解説します。

レーザー加工機はレンタルやリースも可能？

レーザー加工機を導入したい場合、工業用製品のレンタルやリースを取り扱っている業者を利用して、自社購入せずともリース契約やサブスクリプションサービスとして導入することが可能です。

レーザー加工機は高性能な機種を追求するほど本体価格が高くなるため、購入して導入する場合は初期費用が高額になることもありますが、レンタルやリースであれば一時的な使用や初期費用を抑えつつ導入するといったプランも検討することができます。

レンタル・リースでのレーザー加工機導入例

レンタル

レーザー加工機のメーカーは販売業者の中には、レーザー加工機のレンタルサービスやサブスクリプションサービスを提供している業者もおり、例えばレーザー製品サブスクサービスとして月額20万円（税不明）で対象のレーザー製品を使い放題できるといったケースもあります。

一般的にレンタルサービスやサブスクサービスはリース契約よりも短期間の利用が前提とされており、自分の使いやすいタイミングで希望する機種を選んで利用できるといったことが強みです。反面、長期的なコストは購入やリースに劣る場合もあります。

参考元：光響公式サイト　https://www.symphotony.com/subscription/

リース

トロテックではクライアントのレーザー加工機導入をサポートするため、リース会社を通したリース契約による導入に対応しており、月々のコストや初期費用を抑えつつレーザー加工機を導入できることが特徴です。

リース契約の費用は機種によって異なるものの、例えば小型レーザー加工機であればトレーニング費込みで月額5万円台～といったプランも用意されており、レンタルよりも低コストで導入することができます。ただしリース期間として契約年数が定められていることもあり、審査によってリース料が変動するケースもあるようです。

参考元：トロテック公式サイト　https://www.troteclaser.com/ja/lease-a-laser-machine

中古・レンタル・リースを比較

中古品を購入

初期費用を抑えながらレーザー加工機を導入する方法の1つとして、新品のレーザー加工機でなく中古品を購入するといったプランも考えられます。中古品は中古の工業用製品を販売している業者が全国に存在しており、場合によってはオンラインで全ての取引を完了できることもあるでしょう。

またメーカーによっては販売プランとして中古品を提供していたり、逆に既存の製品を買い取って別製品の購入価格を相殺する下取りプランを用意していたりすることもあります。

メリット

中古のレーザー加工機を購入するメリットは、やはり新品よりも購入価格を抑えてコストを節減できることです。また中古品は取り扱い業者によって古い機種から新しい機種まで幅広く取りそろえており、選べる自由度が新品購入より高いといったケースもあるでしょう。

業者によっては中古品のレーザー加工機の導入に際して様々な相談やサポートに対応していることもあり、中古品購入で懸念されるデメリットやリスクに備えやすいこともあります。

デメリット

中古品のデメリットとして、やはり新品でないという点が挙げられます。新品でないからこそ、まず正規品としてのメーカー保証を受けることは困難です。また過去の持ち主や取り扱い状況、使用環境といった条件によって同一機種でも製品の状態が異なっており、故障リスクやトラブルの発生リスクを事前に予想しづらいことも無視できません。

また中古品の価格は市場の需要に影響されるため、最新機種などの場合は中古品でもそこまで金額が安くならないこともあります。

その他、古い機種では将来的にメンテナンスが不可能になることもあるでしょう。

レンタル

レンタルとして利用する場合、まず大きく分けてレーザー加工機そのものをレンタル品として貸し出すパターンと、ホームセンターの機材レンタルのように指定の作業場などでレーザー加工機を使用するといったパターンがあります。前者の場合は自社でレーザー加工機を設置して利用できますが、後者の場合は現地で時間貸し利用になるため、同じレンタルであっても利便性や費用に差が生じることは覚えておきましょう。

また、レンタルはレーザー加工機のメーカーが自社製品を使って提供している場合や、レンタル業者が各種メーカーの製品をレンタル品として提供している場合もあり、申し込む業者によって商品の選択肢が変わることも重要です。

短期間の導入や仮設作業所での一時利用などではレンタルが適しているかも知れません。

メリット

レンタルのメリットは、使用期間や短い場合や一時的にレーザー加工機を使用したい場合などに、コストを抑えつつ利便性を追求できることが挙げられます。

レンタル品はサービス提供業者がきちんとメンテナンスや整備を行ってくれているため、中古品のように思いがけないトラブルなどのリスクをマネジメントしやすく、またレンタル期間中に不具合や不備が発生した時には速やかに代替品を用意してもらうことも可能です。

業者によっては最新機種のレンタルや周辺機器のセットレンタルも可能であり、高性能なレーザー加工機を好きなタイミングでコストを抑えながら利用できることはメリットです。

その他、レンタルによってコストパフォーマンスが優れていると感じられれば、そのまま買取を相談できる業者もあります。

デメリット

レンタルは基本的に短期間の利用を前提としており、長期的な導入としてレンタルを利用すると、その費用の総額は購入やリースよりも高額になりがちです。

またレンタルでレーザー加工機を導入した場合は自社の資産として保有できないうえ、自社の従業員の過失や使用環境の悪化を原因として製品の破損やトラブルが発生した場合、弁償しなければならないこともあるでしょう。

リース

リースはあらかじめリース期間を決めたうえで、月額など期間ごとの費用をリース会社へ支払って製品を導入するシステムです。リース契約には審査を必要とすることも多く、自社の財政状況や与信情報によってはリースを断られることもあります。

リース契約によるレーザー加工機の導入は、リースサービスを取り扱っているメーカーや事業者で利用可能となっており、メーカーとの直接契約でなくリース会社との契約になることもポイントです。

製品を借り受けるという点ではレンタルと似ていますが、契約方法や利用期間が主な違いです。

メリット

リース契約は自社購入やレンタルよりもコストを抑えてレーザー加工機を導入することができます。そのため初期費用の問題などでレーザー加工機の導入を迷っている場合、リース導入は有効な方法の1つといえるでしょう。

またリース契約では製品の使用や調整についてトレーニングサービスが提供されていたり、利用中の製品トラブルについてもサポートサービスが対応してくれたりと、安心感があることもメリットです。

リースで選べる製品は購入によって選べる機種と同じであり、最新機種のリースを申し込めることも重要です。その他、リース期間を満了した時点で新しい製品を再リースするだけでなく、それまでの製品を改めてリースアップ品として買い取るといった方法も選べます。

デメリット

リース会社の審査に落ちればリース契約の利用はできません。またリース契約には期間があらかじめ定められており、中途解約をすると違約金が発生する可能性もあります。

そのため、契約途中で事業所の改修やより条件にマッチした商品を発見することがあっても、速やかに新機種を導入することは難しいでしょう。

レーザー加工機のレンタル・リースが向いているケース

使用する期間が決まっている

長期的・恒久的な設備としたレーザー加工機の導入を前提とせず、レーザー加工機を使用したい期間があらかじめ決まっている場合は、その時期や長さに応じてレンタルやリースを利用することが効果的です。

ただしレンタルにすべきかリースにすべきか、実際に必要となる期間や月額のコストなどを含めて総合的に検討しなければなりません。

実際に試して合う製品を探したい

レンタルによって短期間の利用を行うことで、デモ機のようにそれぞれのレーザー加工機の利便性や使用感をチェックできます。

またリース契約でもメーカーがあらかじめデモ機の利用や紹介を行ってくれるプランを利用することで、いきなり本体を購入するよりもコストパフォーマンスやリスクなどを考慮して導入できるでしょう。

初期費用を抑えたい

レンタルやリースのメリットとして、初期費用を抑えられることがポイントです。

自社購入であればランニングコストを抑えられるものの、イニシャルコストが高すぎるせいで導入できないといった場合、あえてレンタルやリースでコストを分散するという戦略もあります。

反面、長期間の利用ではトータルコストを考えることも必要です。

レーザー加工機のレンタルに関するまとめ

レーザー加工機の導入は購入だけでなくレンタルやリースといった方法で実現させることも可能です。

レンタルやリースにはそれぞれ特徴やメリット・デメリットがあり、条件によっては購入よりお得にレーザー加工機を利用できるケースも少なくありません。一方、長期的な利用を前提とする場合は購入の方がコストパフォーマンスが高いこともあるので、まずは業者に相談し、レンタルやリースのメリットと自社のニーズを照らし合わせてプランニングしてください。