このページでは、レーザー加工機の導入にかかる費用について解説しています。レーザー加工機の導入メリットを追求できたとしても、導入にかかるイニシャルコストが大きすぎたり、ランニングコストをきちんと想定していなかったりすれば、結果的にコストパフォーマンスが低下してメリットを最大化することはできません。
レーザー加工機の導入や導入後の運用において必要となる基本的なコストについて全体的にまとめていますので、ぜひトータルプランを検討する際の参考にしてください。
当然ながら、レーザー加工機の導入ではまず本体の購入費を考えなければなりません。
レーザー加工機は様々なレーザー加工機メーカーや産業用機械メーカーから販売されており、それぞれの加工機の性能やレーザーの種類などによって本体価格も異なります。
高額な費用を支払って高性能なレーザー加工機を導入しても十分に活用できなければ意味がないため、コストとニーズのマッチングを考えた上で導入すべきです。
レーザー加工機は対象にレーザーを照射して切断や溶接、彫刻といった加工を実現する産業用機械ですが、レーザー加工機だけが単体で存在しても十分な加工を実現することは困難です。
レーザー加工ではコンプレッサーによって空気を送り込んだり、排煙機によって加工時に発生した煙を除去したりと、様々な工程が同時に必要となります。
そのため、目的とするレーザー加工機の活用法に合わせて周辺機器をそろえなければならず、そのための費用がイニシャルコストに含まれます。
標準機能として搭載されている仕様の他にも、オプションによってレーザー加工機へ何かしらの機能を追加できる場合があります。
オプション機能は活用することで作業の効率化を進めたり品質を一層に追求したりすることが可能になりますが、そこまで必要としないオプションを選択するとイニシャルコストが増大してトータルのコストパフォーマンスが低下してしまうことも問題です。
そのため、オプションの追加を検討する場合、必ず自社でレーザー加工機を導入する理由や目的をきちんと再確認しておきましょう。
大型のレーザー加工機を導入する場合、設置場所へ据付工事を行う必要があり、そのための費用が発生します。また、既存のシステムと連携させて導入したり、生産ラインへ組み込んだりする場合、そのための再工事費用やリフォーム費用などが発生する可能性はあります。
また、電源を確保するために電気工事が必要になることもあるでしょう。
レーザー加工機を導入する場合、可能な限りメーカー担当者に現地を確認してもらった上で導入にかかる費用の見積を作成してもらいます。
個人で使えるような家庭用レーザー加工機の場合、使用法については添付の説明書やオンラインでダウンロードしたマニュアルを参照するだけという可能性もあります。しかし業務用として販売されているレーザー加工機の場合、設定方法や使用手順なども専門的であり、きちんと活用するためにはプロの指導やアドバイスが必要になることもあるでしょう。
そのような操作手順の解説や使用法の指導について、有料サービスで対応してくれる場合があります。
レーザー加工機は電気で動く産業用機械。当然ながら維持費として電気代がかかります。また、24時間体制でオートメーション化やシステム化を叶える場合、時間帯による電気代の変動も把握して、プランに反映させましょう。
レーザー加工機は非接触式の加工法であり、例えばカッターが素材に触れて摩耗するといった事象はありません。しかし機械製品である以上、経年劣化やメンテナンスといった問題を無視することはできず、部品交換費用や修理費用が発生することもあります。
機械の修理や交換は問題が深刻になるほど費用が増大していくため、そもそも問題が起きないよう日常的なメンテナンスや点検を行っていくことが大切です。
レーザー加工機のメーカーは販売元では定期点検や保守サービスについて有料プランを提供していることもあります。保守契約には費用がかかるものの、いざ問題が発生して製造ラインが停止してしまえばそもそも業務自体が止まってしまうので、保守契約費用はレーザー加工機の保険のように考えることも重要です。
レーザー加工機の導入にはイニシャルコストやランニングコストといった様々な費用が発生するため、導入時だけでなく継続的に発生する支出についても合わせて考えなければなりません。
一方、レーザー加工機を導入することでクライアントの短納期ニーズや低コスト化ニーズに応えたり、同業他社では実現困難な精密作業を提供したりと、差別化や売上アップといったメリットでデメリットと相殺することができます。
また、カッターやドリルを使った接触式加工と比較して部品の摩耗リスクがなく、交換費用やメンテナンス費用について削減できる部分があることも重要です。
レーザー加工機の導入メリットやコストパフォーマンスを考える上で、本体の購入費だけでなく、その他にも様々な費用についてトータルでの検討が必要です。
たとえ本体価格が安くとも必要な機能を叶えるためにオプション費用がかかったり、設置工事費やランニングコストが増大したりしてしまえば、結果的にコストメリットは低下します。
レーザー加工機の導入を考える場合、必ず全体的な費用をシミュレーションした上で比較検討していくようにしてください。
UV、グリーン、1μmの3波長を自動切り替え、パルス幅は340fsから10psまで可変。各種材料に合ったレーザー光の選択&適した非熱加工が行えます。
20KWの高出力で20,000㎜/minを超える高速切断が可能、プラズマを上回る切断速度を実現。40㎜までの厚板切断に対応しています。
木材・アクリルはもちろん、紙、樹脂、革まで幅広い対象物に刻印・切断が可能。つまようじほどの細かな対象物にも微細な処理を施すことができます。