このページでは、真鍮を素材としてレーザー加工を行う際のポイントや、金属素材としての真鍮の特徴などをまとめて解説しています。レーザー加工の業者を依頼したい時など、レーザー加工について知りたい際に資料としてご活用ください。
真鍮は銅と亜鉛を融合させた合金であり、亜鉛の割合を変えることによって複数の種類の真鍮を作り出すことが可能です。
真鍮は、銅やアルミニウムと同様に表面の反射率が高いため、レーザー加工が難しい金属素材のひとつとして知られています。一方、真鍮は錆びにくく、また美しい黄金色という特徴を持っているため、装飾品や建築の内装用品などに用いられることが一般的です。
亜鉛の割合を調節することによって異なる加工の種類や目的に合わせることができます。
反面、真鍮はとても酸化しやすい金属であり、空気中の酸素と反応して酸化銅の被膜を作る上、熱伝導率が高いため熱が拡散しやすく、溶接加工などには不向きといったデメリットがあることも無視できません。
本サイトでは真鍮加工におすすめなレーザー加工機を、生産規模別にご紹介しています。
少量生産・大量生産のカテゴリからぜひチェックしてみてください。
七三黄銅は、文字通り銅の割合が70%、亜鉛の割合が30%という比率で合成された合金です。めっき性に優れており、自動車業界やカメラ業界、台所用品業界などに使われる真鍮素材として人気があります。
絞り加工にも適しており、深絞り用として使用されることも少なくありません。
真鍮は亜鉛の割合が多くなるほど固くなっていくという性質があり、七三黄銅は六四黄銅や65/35黄銅と比較して柔らかいことが特徴です。
65/35黄銅(C2700)は真鍮素材としてメジャーとされる素材であり、銅の割合が65%、亜鉛の割合が35%の真鍮です。
銅を多く含むため導電性が高く、熱伝導率が高いことも特徴となっています。そのため、電化製品の部品やコンセントなどの端子、熱交換器などに利用されることが多くなっています。
耐蝕性にも優れていますが、酸化による酸化銅皮膜の影響で変色しやすく、レーザー加工後にはめっき加工などの表面処理が行われることが一般的です。
六四黄銅(C2801)は銅60%、亜鉛40%の割合で合成された合金であり、真鍮素材として工業用品から生活雑貨まで幅広い分野で活用されています。
亜鉛比率の高い六四黄銅は、七三黄銅などと比較して硬度が高いことが特徴であり、強度が求められる部品や展延性が求められる製品などの素材として利用されることが少なくありません。他の真鍮と比較してコスト的に安価ということもポイントであり、レーザー加工や金属加工でも広く利用されています。
真鍮のレーザー加工では、高い反射率に注意が必要です。レーザーのエネルギーが反射して機械内部のレンズや部品に負荷をかける恐れがあるため、出力調整や保護フィルターが必要です。
真鍮は熱伝導率が高いため、加工時にバリが起きやすい点も考慮しましょう。レーザーの種類や材質によっては切断面の品質に差が生じる場合があります。加工精度を維持するためには、レーザーの出力を調整したり、窒素や酸素などのアシストガスを使用すると効果的です。
本サイトではレーザー加工機の導入を検討している企業向けに、「少量生産」「大量生産」の生産規模別におすすめのレーザー加工機をご紹介。
さらに加工対象となる「真鍮素材」に適した機種を厳選して掲載していますので、ぜひ参考にしてください。
レーザー加工機はその種類によって素材の向き・不向きがあります。
ここでは少量生産を行う企業に向け、加工したい素材別におすすめのレーザー加工機をご紹介します。
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